2006 Fiscal Year Annual Research Report
Rho標的蛋白質ROCK、mDia間の機能的相互作用の解明
Project/Area Number |
18590262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石崎 敏理 京都大学, 医学研究科, 助手 (70293876)
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Keywords | Rho / ROCK / 血管形成 / 胚発生 |
Research Abstract |
Rho標的蛋白質ROCKは哺乳類細胞で2つのアイソフォーム(ROCK-I、-II)が存在し、アクチンストレス繊維の形成に寄与する。本分子の個体での機能解析の目的で、ROCK-I、-IIそれぞれの遺伝子欠損動物を作出したところ、ROCK-Iノックアウトマウスは出産時に閉眼異常、臍ヘルニアの表現型を示し、数日で大半が死亡した。ROCK-IIノックアウトマウスでは胎生期に胎盤迷路層において血栓が認められ、胎生14日以後に多くの胎仔は死亡した。これらの結果から、ROCK-I、-IIは、胚発生において固有の機能を有していることが判明した。 一方で、ROCK-I、-IIは共通の臓器で発現が認められることから、協働的に機能を有していることも考えらたため、ROCK-I、-IIの協働性を検討するため、ダブルヘテロの個体同士の交配により、ダブルノックアウトマウスの作出を試みた。その結果からダブルノックアウトマウスは胎生致死であったため、その死亡時期の同定のため、胎生期9.5日(E9.5)および12.5日(E12.5)において各遺伝子型の胎仔の数を調べたところ、E9.5においても、ダブルノックアウトマウスは確認できず、ダブルノックアウトマウスは発生のごく初期で致死になることが判明した。一方、E9.5で確認された(ROCK-I^<+/->::ROCK-II^<-/->)、(ROCK-I^<-/->::ROCK-II^<+/->)の個体は、E12.5では認められず、これらの個体はE9.5〜E12.5日に致死となることが判明した。そこでE9.5これら胚を観察したところ、この時期で確認されるターニングが見られず、同様なことがダブルヘテロの個体の約半数においても確認された。さらに、これらターニング異常の個体では、卵黄嚢上、胎仔での血管形成に遅延を認めた。これらの結果からROCKは胎生期の血管形成に重要な機能を担っていることが示唆された。
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Research Products
(2 results)