2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590274
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加納 英雄 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70045475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 郁夫 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10183815)
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Keywords | ジアシルグリセロールキナーゼ / β2-カイメリン / Rac1 / ホスファチジン酸ホスファターゼ / Lipid phosphate phosphatase / ラフト |
Research Abstract |
シグナル脂質代謝酵素である、ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は10個の独立した遺伝子によりコードされているが、今回は我々によりI型に分類されたアイソザイムの機能を検討した。DGKγは既にRac1の上流に位置する抑制因子であることを報告している。細胞のEGF刺激時に、DGKγはRac-特異的GAPである、β2-chimaerinと一過性に速やかに結合し、活性化することにより、Rac1活性を阻害することが分かった。一方、β2-chimaerinはSrckinaseによりTyr-21がリン酸化され、この結果GAP活性が亢進して、インテグリン依存性の細胞伸展が阻止されることを発見した。別の実験で、DGKγは細胞培養の時間経過によりcytoplasmから核に移行し、細胞のサイズや成長速度を制御することを発見した。 DGKαは正常ヒト色素細胞では検出不能であるが、メラノーマ細胞には強く発現している。DGKαの活性型、不活性型の過剰発現実験、siRNAによるDGKのdown-regulationにより、このDGKアイソザイムはメラノーマ細胞のTNFα依存性のapoptosisを強く抑制し、この効果は核内DGKαによるNF-κB活性化によることを発見した。 先に我々によりクローン化されたLPP(Lipid Phosphate Phosphatase, Type II phosphatidic acid phosphatase)の細胞膜での存在様式を検討した。LPP-3はTritonX-100不溶性のラフトに存在するが、LPP-1もCHAPS-不溶性の性質の異なるラフトにLPP-3と分離して存在することを発見した。
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Research Products
(7 results)