2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590274
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加納 英雄 Sapporo Medical University, 医学部, 名誉教授 (70045475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 郁夫 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10183815)
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Keywords | ジアシルグリセロールキナーゼ / β2-カイメリン / Rac1 / メラノーマ / アポトーシス / NF-κB |
Research Abstract |
シグナル脂質代謝酵素である、ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は10個の独立した遺伝子によりコードされているが,今回は我々によりI型に分類されたアイソザイム(DGKα, γ)の機能と複合体形成能を検討した. DGKαは正常ヒト色素細胞では検出不能であるが、メラノーマ細胞には強く発現していた.更に,DGKαはメラノーマ細胞のアポトーシスを抑制的に制御すること,そして,その制御はnuclear factor (NF)-κBの活性化を介することを見出した.更に,DGKαとNF-κBの間にはプロテインキナーゼC(PKC)ζが介在する可能性が高いことが明らかになった. DGKγは既にRaclの抑制因子であることを報告している.また,昨年度,細胞の上皮増殖因子刺激時に、DGKγはRac-特異的GAP (GTPase-activating protein)であるβ2-カイメリンと一過性に速やかに結合し活性化することにより,Racl活性を阻害することも報告した.今回,細胞の過酸化水素/ホルボールエステル刺激時にも,DGKγはβ2-カイメリンと一過性に速やかに,且つ,強力に結合し活性化することにより,Racl活性を抑制することが明らかになった.また,その結合の亜鉛依存性や互いの結合部位を明らかにした.一方,β2-カイメリンはSrcキナーゼによりTyr-21がリン酸化され,この結果GAP活性が亢進して,インテグリン依存性の細胞伸展が阻止されることを見出した.
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Research Products
(11 results)