2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
副島 英伸 佐賀大学, 医学部, 教授 (30304885)
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Keywords | ゲノム刷り込み / Beckwith-Wiedemann症候群 / non-codin RNA |
Research Abstract |
ゲノム刷り込みは、一対の対立遺伝子のうち一方の親由来の遺伝子のみが発現する現象である。ヒト11p15.5領域の刷り込み破綻はBeckwith-Wiedemann症候群(BWS)や各種腫瘍と関連する。本研究では刷り込み調節の分子機構を解明するため以下の研究を行い、また、BWSとの関連について解析した。 1.ICRをプロモーターにもつnon-coding RNA LIT1はDNAメチル化やピストン修飾などの刷り込みマークの決定や刷り込み遺伝子の発現調節に関わっている可能性がある。LIT1の機能解析のため、3種類のtruncateしたLIT1転写物を産生する細胞を作製した。この細胞を用いて、次年度には、刷り込みの調節およびDNAメチル化・ヒストン修飾への影響について解析を進める予定である。 2.BWSにおける遺伝子異常を網羅的に解析した結果、本邦のBWS症例ではH19-DMRの高メチル化が有意に低く、また染色体構造異常と原因不明が多い傾向にあることがわかった。このことから、BWS発症に関わるエピジェネティックあるいはジェネティックな異常の起こりやすさが人種間によって異なることが示唆された。
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Research Products
(7 results)