2007 Fiscal Year Annual Research Report
非アルコール性脂肪性肝炎の発症・進展メカニズムの分子病理学的解析と予防的治療戦略
Project/Area Number |
18590324
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
常山 幸一 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (10293341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 康雄 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (60142022)
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Keywords | NASH / 動物モデル / 酸化ストレス / 糖化反応 / 漢方薬 / AGE / RAGE / ガレクチン3 |
Research Abstract |
非アルコール性脂肪性肝炎"non-alcoholic steatohepatitis (NASH)"は、糖尿病や肥満、高脂血症などの「生活習慣病」を背景として出現する進行性肝疾患であり、早急な社会的対応が望まれている。しかしながら、その病態はいまだ十分に解明されておらず、診断法の確立や適切な予防法・治療法の開発が急務である。本研究では、ヒト肝生検組織、及びNASHモデル動物を用いて、NASHの発症・進展メカニズムを多角的に解析することを目的としている。平成19年度は異なるメカニズムによって発症する新規NASHモデルを2つ報告し、以前に報告したNASHモデル(ガレクチン3欠損マウス、高コレステロール食負荷ウサギ)と併せて病態機序の解明や漢方薬等の効果について検討した。1.肥満、糖尿病、高血圧等を発症するモデル動物の肝病変を検討し、ヒトのNASHに極めて類似するモデル動物を新たに2つ報告した。(MSGマウス、SHR/NDmcr-cpラット)2.以前に報告したAGE受容体欠損モデルであるガレクチン3欠損マウスが、12カ月齢以降、重篤な線維化を背景に高率に肝細胞癌を発症することを報告した。3.高コレステロール食負荷ウサギの肝病変に、いくつかの漢方薬が高い予防効果を示した。なかでも桂枝茯苓丸はアディポネクチンを有意に増加させた。4.酸化ストレスが肝細胞、胆管上皮細胞に障害を与える機序について、種々のモデル動物を用い、分子病理学的、病理形態学的に検討した。
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Research Products
(16 results)