2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト固形癌における増殖シグナル伝達経路の恒常的活性化の解析と分子標的療法への応用
Project/Area Number |
18590327
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
土橋 洋 Jichi Medical University, 医学部, 准教授 (90231456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 秀臣 群馬大学, 医学部, 教授 (40231724)
松原 寛知 山梨大学, 医学部, 助教 (00374166)
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Keywords | EGFR / autocrine motility factor / 遺伝子増幅 / 肺癌 / 骨軟部肉腫 / 胃癌 / c-Myc / Akt |
Research Abstract |
ヒトの種々の固形癌において癌遺伝子蛋白質(EGFR[Epidermal growth factor receptor],myc等)とそのシグナル伝達経路の異常,転移促進因子であるAMF(autocrine motility factor)の異常を解析した。 1.骨軟部腫瘍ではEGFRの過剰発現は肉腫にのみ認められその22.6%に、遺伝子増幅は12.9%に認めたが、low levelの変化も含めると遺伝子増加は39%に認めた。 2.EGFRの点突然変異は12.9%の症例で肺癌と異なった部位に認められたが、下流因子の活性化様式も肺癌とは異なっていた(Human Pathol.2007)。(1)(2)より骨軟部腫瘍もEGFR阻害剤の適応となる事を示した。 3.c-myc遺伝子は胃癌の16%で過剰発現し、3%で遺伝子増幅を認めた。またc-myc増幅例ではEGFR/c-myc、HER-2/c-mycの同時増幅が5%前後で見られ、c-mycの発癌における重要性と遺伝子同時増幅の特異性を示唆した(Mod.Pathol.2007)。 4.骨肉腫の検索で、術前化学療法後にAMF過剰発現を示した症例では術後に高率に転移を認め、またAMFの発現レベルがFDG-PETの集積度(SUV[standardized uptake value])と相関した。従ってAMF過剰発現群では、術後にAMFを介する経路で高率にリンパ節転移率をきたし、予後も不良であることを報告した。(Clin.Exp.Meta.2007)。
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Research Products
(11 results)