2007 Fiscal Year Annual Research Report
ホルモン非依存性乳癌の細胞増殖機序解明 (ER陰性HER2陰性乳癌と転写因子異常)
Project/Area Number |
18590348
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
梅村 しのぶ Tokai University, 医学部, 准教授 (20276794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長村 義之 東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
徳田 裕 東海大学, 医学部, 教授 (20163975)
竹腰 進 東海大学, 医学部, 准教授 (70216878)
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Keywords | 乳癌 / Estrogen receptor / HER2 / リン酸化Akt |
Research Abstract |
【背景と目的】乳癌治療において、ホルモン受容体とくにestrogen receptor α(ERα)とhuman epidermal growth factorr eceptor-2(HER2)は、代表的な細胞の分化増殖調節因子であり、また多くの治療薬開発の標的分子である。一方、ERα、HER2いずれも陰性の乳癌は予後不良であるが新たな治療戦略の展開は見られていない。現在までの、われわれの検討により、ERα陰性・HER2陰性那癌においては、細胞周期関連転写因子E2Fの高発現が認められることが明らかになっている。ERα陰性・HER2陰性乳癌の細胞増殖機構を明らかにすることを目的として本研究を行なった。 【本年度の研究成果】 1.ERα陰性・HER2陰性乳癌の細胞増殖機序をシグナル伝達の特徴から検討した。乳癌の新鮮凍結材料を用いたwestern blottingにより、MAPK、Aktとそれぞれのリン酸化蛋白量を検討した。ERα陰性・HER2陰性乳癌においては、他群に比較してAktのリン酸化が有意に高い症例群があることが明らかになり、免疫組織化学的にも確認された(Cancer Science 98;1889-2283,2007)。 2.この点について、知的財産所有権を出願し、国内外ともに手続きが完了した。
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Research Products
(4 results)