2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄微小環境での破骨細胞分化因子受容体(RANK)発現調節と破骨細胞分化の解析
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18590372
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
北澤 理子 Kobe University, 大学院・医学研究科, 講師 (00273780)
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Keywords | 破骨細胞 / RANK / RANKL / 骨芽細胞 / 遺伝子プロモータ / サイトカイン |
Research Abstract |
骨髄微小環境においては、骨芽細胞/骨髄間質細胞が供給する破骨細胞分化因子(Receptor activator NFkB ligand; RANKL)が破骨細胞前駆細胞の受容体RANKに結合することにより、RANKL-RANK slgnalingを介して、破骨細飽分化と骨吸収機能に不可欠な、遺伝子の転写がおこる。私どもは従来より、RANKL遺伝子発現制御に関する研究を行ってきたが、前年度に引き続き平成20年度は、破骨細胞側の受容体RANKの発現制御機構に関して、遺伝子プロモータ領域の解析を行った。独自にクローニングしたマウスRANK遺伝子プロモータ領域を、pGL3vectorに導入してconstructを作製し、主要な転写因子結合配列に変異を導入して転写活性を検討した。主な結合配列としては、血球系細胞の分化に重要な転写因子PU.1、MITFの結合部位については、前年度に引き続き、詳細を検討した。本年度はさらに、3カ所のNFAT結合配列候補配列に着目してゲツシフトアッセイを行い、そのうちの最下流が有意な蛋白DNA結合示すことを確認した。培養細胞RAW264.7細胞におけるNFATcl発現Vectorの共発現により、RANK転写活性が増加することを証明した。NFAT結合部位に変異を導入して検討し、転写促進効果が減弱することを示した。以上の成果は、第97回日本病理学会ワークショップ、第26回日本骨代謝学会、第30回米国骨代謝学会議にて報告するとともに、欧文誌(Journal of Cellular Biochemistry)に2報が採択され、さらに1報が投稿準備中である。
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