2007 Fiscal Year Annual Research Report
筋線維芽細胞の脱分化とアポトーシス誘導による線維化抑制の分子機構
Project/Area Number |
18590385
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
赤坂 喜清 Toho University, 医学部, 准教授 (60202511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 由起雄 東邦大学, 医学部, 准教授 (30276894)
小野 一郎 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20125298)
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Keywords | 創傷治癒 / 筋線維芽細胞 / アポトーシス / bFGF / TGF-β1 / α-SMA |
Research Abstract |
1.bFGFもよるα-SMA発現抑制と脱分化能 高度のα-SMA発現を示すRMFとRMFL細胞ではbFGF添加24と120時間目でα-SMA発現性の減少が確認された。RMF細胞とRMFL細胞ではbFGF処理後72時間目に,α-SMAmRNAの有意な減少がみられた。bFGF添加120時間目ではRMFとRMFL細胞の細胞形態の変化が確認された。したがって両者の細胞ではbFGFによるα-SMA発現抑制効果による脱分化能が示された。 2.bFGFによるERK1/2の活性化 bFGF処理後0,5,10,60と120分におけるRMFとRMFL細胞におけるERK1/2の活性化はともに投与後増加したが、その減少パターンが異なり筋線維細胞間で異なるERK1/2の活性化を示した。 3.bFGF投与による潰瘍創におけるα-SMA発現変化 bFGFによる皮膚潰瘍創におけるα-SMAの発現変化をbFGF投与後3,7,10,18と25日目で観察すると術後18日目か6のα-SMA陽性筋線維芽細胞が減少率がbFGF投与創において非投与創に比べて有意な増加がみられた。したがってin vivoにおいてもbFGFによるα-SMA発現抑制効果が確認できた。
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