Research Abstract |
セルソーターによって分離された10,000個の神経堤幹細胞(vagalとtrunk神経堤幹細胞)から抽出したTotal RNA(100ng)をRNA amplification法にて2回増幅した後、ビオチンでラベルし、Affymetrix社のGeneChip(約26,700遺伝子)にハイブリダイズさせ、両者の遺伝子プロファイルを比較した。Differentialに発現する遺伝子を検討すると、6つのHox遺伝子がdifferentialに発現していた。その結果に基づいて多数のHox遺伝子の発現を定量的PCRを用いて検討したところ、3'Hox遺伝子(HoxA5, B5, C5, A4, B4, C4, D4, A3, B3, D3, A2, B2, A1, B1)はvaga1神経堤幹細胞にup regulateしており、それに対して、5' Hox遺伝子(D10, C10, D10, A9, B9, C9, D9, B8, C8, D8, A7, B7, A6, B6, C6)はtrunk神経堤幹細胞にup regulateしていた。そしてHoxA1, B1, A2, B2, A3, B3, D3, C4, D4, A5, B5, C5, A7, B7, B8, C8, D8の各々のcDNAをvagal神経堤幹細胞に発現させ、vaga1神経堤幹細胞に特異的に発現しているc-Ret遺伝子の発現量を検討したところ、HoxB8がc-Ret遺伝子の発現量を有意に抑制することを明らかにした。さらに、stage 9のposterior hindbrainに相当する神経管の背側にいろいろなHoxをelectroporationする、一部のHoxはneural tubeの傍にectopicな神経組織を形成することが示された。
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