2006 Fiscal Year Annual Research Report
SCID huマウスを用いた臍帯血によるin vivoでの再生療法の検討
Project/Area Number |
18590388
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
足立 靖 関西医科大学, 医学部, 助教授 (10268336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 浩由紀 関西医科大学, 医学部, 助手 (20411522)
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Keywords | 再生医学 / 網膜神経細胞 / ヒト謄帯血 / SCIDマウス / 共焦点顕微鏡 |
Research Abstract |
レシピエントとしては、NK細胞を減少させ、NK活性を減弱化させるため、抗アシアロGMl抗体で処理したsevere combined immunodeficiencyマウス(SCIDマウス)を用いた。まず、ヒト膀帯血を母の承諾を得た上で入手(関西医科大学倫理委員会承認済)し、まずリンホプレップを用いて低比重分画を得た。これを、抗CD3,抗CD19,抗CD14,抗CD15,抗CD16,抗CD56,抗CD11c抗体とマグネットビーズを用いて、分化マーカーを発現している細胞を除去し、さらにPIH26を用いて赤色蛍光を発するようにラベルし、これを前述のSCIDマウスの網膜下に注射した。2週間後にマウスを屠殺し、これらの目をO.T.C.コンパウンドを用いて凍結し保存した。10μmの厚さで標本を作製し、様々な神経および網膜神経細胞の分化マーカーに関して検討を加えた。すなわち、凍結切片を、抗ヒトnestin,抗ヒトMAP2,抗ヒトneuron specific enolase(NSE),anti-β-III tubulin抗体や2種類の抗rhodopsin抗体を用いて染色し、これらの神経マーカーは緑色の蛍光を発するように2次抗体を用いた。 以上の用にして作成した標本を共焦点顕微鏡を用いて観察した。結果としては、注入した赤色蛍光を発するヒト膀帯血細胞中に様々な神経マーカーのみならず、網膜神経細胞に特徴的なロドプシンの発現も認められた
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