2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小川 道永 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80361624)
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Keywords | 赤痢菌 / オートファジー / Atg5 / 認識機構 |
Research Abstract |
オートファジーに必須のタンパク質であるAtg5をベイトとしてヒト脳由来cDNAライブラリーを用いてyeast two-hybrid法を行うことにより宿主細胞におけるAtg5結合タンパク質のスクリーニングを行った結果、Atg5結合タンパク質の候補として機能が未知のタンパク質Afpを得た。Afpタンパク質は脳、腎臓、肝臓などほとんどの組織において発現していることがマイクロアレイの実験結果から明らかになっているが、その機能は全く未知である。そこで、本研究では細胞の機能維持のための恒常的に起きているオートファジーと赤痢菌感染において観察されるオートファジーにおけるAfpの機能解析をおこなった。まず、AfpにMycタグを付加したタンパク質とGFP-LC3を培養細胞に共発現させ、赤痢菌感染またはアミノ酸飢餓条件下におけるLC3またはAtg5と候補タンパク質との局在性を焦点レーザー顕微鏡により観察を行った結果、LC3で標識されるオートファゴソームにAfpタンパク質が局在することが明らかになった。さらに、細胞を飢餓状態にした場合にもLC3と同様にAfpタンパク質のドット化が認められた。次に、Afpタンパク質の機能ドメインの解析を行った。まず、Afpが赤痢菌感染により観察されるオートファゴソームへの局在に必要な領域の解析を行った結果、Afpタンパク質のN末端のアミノ酸領域が赤痢菌感染細胞において観察されるオートファゴソームへの局在に必要であることが明らかになった。次にAtg5との結合領域の解析を免疫沈降法により行った結果、Atg5はAfpタンパク質の中央領域と結合することが明らかになった。以上の結果から、オートファゴソーム局在シグナル配列により隔離膜上に移動したAfpタンパク質がAtg5と相互作用することによってその機能を果たしていることが示唆された。今後は、Afpの機能を明らかにしていく予定である。
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