2007 Fiscal Year Annual Research Report
2本鎖DNAによる免疫活性化機構の解明と遺伝子ワクチン・遺伝子治療への応用
Project/Area Number |
18590432
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
武下 文彦 Yokohama City University, 医学研究科, 准教授 (60333572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸一 国立感染症研究所, 生体防御部, 室長 (20206478)
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Keywords | 2本鎖DNA / 自然免疫 / DNAウイルス感染 / ヒストン / DNAワクチン |
Research Abstract |
2本鎖DNAによる免疫活性化に関わる分子を同定し、その分子の遺伝子ワクチンや遺伝子治療における役割を解析することを目的として研究を行った。cDNA発現ライブラリーをスクリーニングした結果、コアヒストンであるヒストンH2Bが2本鎖DNA(B-DNA)によるI型インターフェロン(type I IFN)産生機序にかかわっていることがあきらかとなった。siRNAを用いてヒストンH2Bをノックダウンさせる系を確立し、ヒストンH2Bの自然免疫における役割について解析した。ヒストンH2Bをノックダウンさせることにより、B-DNAによるtype I IFNの産生が減少した。さらに、H2Bのノックダウンによって、DNAウイルス(アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、パピローマウイルス)の複製効率が著しく高まった。一方RNAウイルスである水疱口内炎ウイルス、脳心筋炎ウイルスのそれには変化はなかった。これらのことから、ヒストンH2Bは、DNAウイルス由来のDNAを認識して、その複製を抑制するための抗ウイルス自然免疫応答を惹起するメカニズムにおいて重要な役割を担っていることが示唆された。また、酵母ツーハイブリッド法を用いたスクリーニング解析から、新規アダプター分子CIAOを同定した。CIAOは、ヒストンH2Bお上びIPS-1と相互作用することがあきらかとなり、siRNAを用いたノックダウン解析により、IPS-1を介するtype I IFN産生に機能的に重要な役割を果たしていることがあきらかとなった。また、H2Bが介するシグナル伝達で重要なキナーゼであるTBK1のノックアウトマウスを用いた解析から、DNAワクチンの免疫原性にTBK1が重要な役割を果たすことをあきらかとした。
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[Journal Article] Tank-binding kinase-1 delineates innate and adaptive immune responses raised by DNA vaccines.2008
Author(s)
Ishii KJ, Kawagoe T, Koyama S, Matsui K, Kumar H, Kawai T, Uematsu S, Takeuchi O, Takeshita F, Coban C, and Akira S.
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Journal Title
Nature 451
Pages: 725-728
Peer Reviewed
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[Journal Article] Blocking of the TLR5 activation domain hampers protective potential of DNA vaccine targeting flagellin.2007
Author(s)
Saha S, Takeshita F. Matsuda T, Jounai N, Kobiyama K, Matsumoto T, Sasaki S, Yoshida A, Xin KQ, Klinman DM, Uematsu S, Ishii KJ, Akira S, and Okuda K.
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Journal Title
The Journal of Immunology 179
Pages: 1147-1154
Peer Reviewed
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[Journal Article] TLR9 expression and function is abolished by the cervical cancer-associated human papillomavirus type 16.2007
Author(s)
Hasan UA, Bates E, Takeshita F, Biliato A, Accardi R, Bouvard V, Mansour M, Vincent I, Gissmann L, Iftner T, Sideri M, Stubenrauch F, and Tommasino M.
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Journal Title
The Journal of Immunology 178
Pages: 3186-3197
Peer Reviewed
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