2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590448
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西尾 真智子 三重大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70156040)
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Keywords | hPIV2 / V蛋白 / ウイルス増殖 / リコンビナントウイルス / 抗インターフェロン活性 / shRNA / Yeast two-hybrid |
Research Abstract |
1.HIV-1などでウイルス粒子の出芽に関与している事が知られている宿主因子であるAIP1/Alixとパラインフルエンザ2型ウイルス(hPIV2)のV蛋白及びNP蛋白が結合している事が明らかになった。そこで、薬剤添加によるshRNA発現によりAIP1/Alixをknockdown出来る細胞株を樹立し、それらを使ってウイルス増殖を検討した。WtのPIV2ウイルスの増殖は10-100分の1に抑制された。しかし、AIP1/Alixと結合できない変異V蛋白を持った変異リコンビナントウイルスの増殖には変化はなかった。したがって、AIP1/AlixとV蛋白の結合はPIV2ウイルス増殖に重要である事がわかった。 2.同じルブラウイルスであるsimian virus 5(SV5)のミニゲノム系ではV蛋白はウイルスRNAの合成を阻害する事が示されている。V蛋白のC末領域欠損ウイルスの増殖はSV5の場合は細胞によっては影響がないが、hPIV2の場合はインターフェロン活性がない細胞を用いても増殖が悪い。この違いを検討するため、hPIV2においてもV蛋白のウイルスRNAの合成における影響を検討する目的でミニゲノムのシステムを構築した。またhPIV2に最も近縁であるSV41ウイルスのV蛋白及び同じルブラウイルスであるムンプスウイルスのV蛋白についても検討するため、これらについてもシステムの構築をした。 3.V蛋白と結合する細胞側の因子を網羅的に検索する目的でYeast two-hybrid法を用いて検討を行った。
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Research Products
(4 results)