2006 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患におけるNK関連分子およびNK細胞の関与
Project/Area Number |
18590484
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
小笠原 康悦 国立国際医療センター(研究所), 室長 (30323603)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 成芳 国立国際医療センター(研究所), 流動研究員 (50365425)
|
Keywords | NK細胞 / NKG2D / 転写制御 / 自己免疫疾患 / NODマウス |
Research Abstract |
NKG2Dリガンドの発現制御機構を解析するため、自己免疫性糖尿病モデルマウスNOD、野生型マウスC57BL/6およびNODxC57BL/6 F1マウスを用いて解析した。まず遺伝背景と病態の発症について、NODマウスは糖尿病を発症し、NKG2DリガンドとしてRAE-1α,β,γを遺伝子にもっている。C57BL/6マウスは糖尿病を発症せず、RAE-1δ,εを遺伝子としてもっている。NODxC57BL/6 F1マウスは糖尿病を発症せず、NKG2Dリガンドの遺伝子はRAE-1α,β,γ,δ,εのすべてをもっている。これらマウスを用い、RAE-1のmRNAの発現を定量的PCR法を用いて解析した。その結果、NODマウスにおいてRAE-1αが、RAE-1β,γに比べて高発現していることが判明した。また、NODxC57BL/6 F1マウスにおいて遺伝子発現の偏りがなければ、RAE-1遺伝子すべてにおいて親マウス(NODまたはC57BL/6)と比較して発現が半分になることが予想された。しかし結果は、RAE-1β,γ,δ,εは発現がほぼ半分になるのに対し、RAE-1αは大幅に発現が低下していることが判明した。これらの結果から、NODマウスにおけるNKG2Dリガンドの異常発現の主たる因子はRAE-1αであること、C57BL/6由来のRAE-1αの転写を抑制する因子が存在する可能性が考えられた。現在RAE-1α,β,γのプロモーター領域のクローニングを行っている。
|
Research Products
(3 results)
-
-
[Journal Article] A novel avian homologue of CD72, chBlr, down modulates BCR-mediated activation signals2006
Author(s)
Fujiwara N, Hidano S, Mamada H, Ogasawara K, Kitamura D, Cooper MD, Hozumi N, Chen CL, Goitsuka R.
-
Journal Title
Int Immunol 18(5)
Pages: 775-783
-