2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本の医学部教育における6年間統合型行動科学教育プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
18590489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 富雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50343207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 信太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40218673)
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Keywords | 医療面接 / 身体診察 / 模擬患者 / コミュニケーション / 行動科学 / 医学教育 |
Research Abstract |
【身体診察に貢献するSP(PESP)参加型患者診療実習】 医療面接、身体診察、鑑別診断を課題としたシナリオを準備し、読み込み、演技とフィードバックの練習、再度演技、フィードバックと評価の練習、というトレーニングプログラムを作成し、9名のSPに対してトレーニングを実施。10月よりPESP参加型患者診療実習を開始し、28名の学生が終了。評価表集計で、96%の学生が実習は有意義とした。I自己評価で「出来た」とした学生は、「身体診察中の患者配慮が出来た」が14人(50%)、「鑑別が出来た」は10人(36%)であった。SPの評価で身体診察のフィードバックに難しさを感じないと答えた人は90%であった。また、90%のSBは羞恥心、不快感を抱くことはなかった。結果から学生に対する実習に対する前向きな態度が伺えるが、SPプログラムに対してはフィードバックの複雑化に対応する必要がある。 【研修医が臨床で遭遇する問題に関する質的研究】 南生協病院の研修医6名、名古屋大学の研修医11人(2グループ)の3グループを対象に、フォーカスグループディスカッションを実施し、「研修医が臨床で遭遇する行動科学的問題、特にコミュニケーションの問題」を議論した。録画テープの逐語録を作成し、現在質的に分析中。 【継続的地域基盤型体験実習に関する研究】 岐阜大学において、半年間継続的に一人の人との交流を通し、コミュニケーション能力とプロフェッショナリズムを育むことを目的とし、保育園と妊産婦を対象に体験実習プログラムを検討中。協力保育園と産婦人科を募り、平成19年度に試験的に20名くらいの学生で行う予定。 【doc comの翻訳】 オンライン医療面接自己学習ソフトdoc.comの翻訳につき、平成18年夏に制作者であるNovack医師を訪問の上、メディカルビュー社との交渉の結果、翻訳が決定し、近々翻訳を開始する予定。
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