2008 Fiscal Year Annual Research Report
CT像および胸部単純X線像を融合した微小原発性肺癌の低被曝診断支援システムの開発
Project/Area Number |
18590491
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小縣 裕二 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (60281127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光弘 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10362691)
富山 憲幸 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50294070)
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Keywords | 低被曝 / 診断支援システム / 微小肺癌 / 投影変換法 / CDSR法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、CT像と胸部単純X像のように違うモダリティーで撮られたX線画像を画像処理・表示技術を駆使して融合することによって、微小肺癌における早期診断支援システムに応用することである。臨床データを用いてこれまでに開発してきたシステムを解析・評価することで問題点を洗い出し、リアルタイムで処理できるシステムに進化させてきた。本年度は、(1)線量と画質の関係の評価、(2)腫瘤陰影の評価基準の検討、(3)症例データベースの構築、(4)調査経過観察方法の標準化と指針について検討した。 (1)線量と画質の関係の評価 本システムにおけるCT像および胸部単純X線像の最適な撮影条件(線量と画質の関係)について画質評価用ファントムを用いて検討した。 (2)腫瘤陰影の評価基準の検討 CT画像データについて、(1)ボリュームヒストグラム解析などの特徴量解析、(2)野口などの肺癌分類法による評価、(3)前述の(1)と(2)の組み合わせなについて解析し、腫瘤陰影の評価基準を検討した。 (3)症例データベースの構築 2000年〜2005年に手術で肺癌が確認された46症例について、胸部単純X線写真およびCT画像の症例データベースを構築した。 (4)調査経過観察方法の標準化と指針の検討 現在CTによる肺癌検診が行われている施設における(1)検査方法、(2)対象者、(3)費用、(4)経過観察方法の調査を継続しておこなってきたが、期限までに十分な調査を終了することはできなかった。 本研究では、微小原発性肺癌の早期画像診断の標準化と指針を示すことを目的として、CT像および胸部単純X線像の融合するシステムを構築した。また症例のデータベース化し、解析法や分類法を用いて腫瘤陰影の評価基準について検討をおこなった。
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