2006 Fiscal Year Annual Research Report
2次元バーコードによるお薬手帳の機能向上と医薬品適正使用支援
Project/Area Number |
18590504
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
本屋 敏郎 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (60166345)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 明夫 九州保健福祉大学, 薬学部, 講師 (80389593)
柴田 由香里 九州保健福祉大学, 薬学部, 助手 (90412832)
|
Keywords | お薬手帳 / 2次元コード / 医薬品適正使用 |
Research Abstract |
「2次元バーコードによるお薬手帳の機能向上と医薬品適正使用支援」に関する研究を行うにあたり、次の3点、(1)コンピュータチェックシステムによる従来型お薬手帳利用時の疑義発見漏れの抽出、(2)2次元コードを利用したチェックシステム搭載試作機の開発、(3)本試作機の臨床導入とその評価、を目標としている。 (1)については保険薬局と連携し、お薬手帳の有用性に関する調査としてお薬手帳利用者に関するデータ収集(平成18年7月〜12月)を行い、その背景(処方薬剤数、診療科等)と重複投与、副作用・相互作用等の疑義抽出との関連を解析している.(2)に関して試作機開発の初期段階として「2次元コード」書き出し及び一部読み取り部分に関するソフトウェア開発を行っており、従来型お薬手帳に付与する「2次元コード」の大きさ、表示面積あたりの記憶容量、及びコードサイズによる読み取り率の検討を行った。その結果、現段階では2.5センチ四方の「2次元コード」中に患者氏名、性別、生年月日、薬品名、用量の情報を盛り込み、「2次元コード」書き出しが可能となり、「2次元コード」に記憶された情報をUSBケーブルでコンピュータに接続したバーコードリーダー(DENSO GTIOQ)で確認することができる状態となった。今後「2次元コード書き出し-読み取り」両ソフトウェアと調剤薬局支援システム・アポバーン搭載レセプトコンピュータ付属「重複投与・相互作用チェックシステム」とのリンクを行い、さらにリンクによって生じる問題点の再確認・改良を試みることにより、臨床導入を目的とした本試作機の有用性を確認できるものと考えられる。
|