2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のグルクロン酸転移酵素(UGT1A9)の多型と薬剤副作用の研究
Project/Area Number |
18590508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
佐藤 浩 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90090430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 良浩 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80314160)
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Keywords | グルクロン酵転移酵素 / UGTIA9 / propofol / Y486D / 日本人 / 遺伝子 |
Research Abstract |
グルクロン酸転移酵素遺伝子(UGT1)は、スプライシングの違いにより1つの遺伝子から複数の基質特異性の異なるアイソフォームを発現する。この遺伝子は人種により変異の種類や頻度が大きく異なる。本酵素はビリルビン、ホルモンなど内在性物質だけでなく、臨床上重要な多数の薬剤をグルクロン酸抱合して、解毒排泄する。本研究の目的は、日本人におけるグルクロン酸転移酵素の遺伝子多型と変異の種類・頻度を明らかにし、変異酵素と薬物副作用・発ガンとの関連を明らかにすることである。 本年度の研究では(1)日本人のUGTIA9遺伝子多型と変異の種類・頻度を明らかにする。(2)グルクロン酸転移酵素遺伝子異常Y486Dは日本人固有の変異でUGTIの共通エキソン上に存在するため、UGTIから発現するすべてのアイソフオームの活性を欠損もしくは著しく低下させる。Acetaminophenについて、UGTIA9でY486Dが酵素活性にどのような影響をあたえるか検討するという2つの課題について明らかにする計画であった。 (1)については100名の健常者でUGTIA9遺伝子の解析を行った。その結果D256N変異のヘテロ接合体が見いだされた。(2)に関してはAcetaminophenの代わりにpropofolを用いて活性の測定を行った。詳細については、現在、論文を投稿中である。
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Research Products
(1 results)