2006 Fiscal Year Annual Research Report
スタチンによる横紋筋融解発症のメカニズムの解明と遺伝子検査を用いた予測法の確立
Project/Area Number |
18590525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
和田 久泰 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (10283300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清島 満 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10171315)
齋藤 邦明 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80262765)
竹村 正男 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80402155)
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Keywords | 高脂血症 / スタチン系薬剤 / 横紋筋融解症 |
Research Abstract |
スタチン系薬剤による横紋筋融解症の発症メカニズムの解明と発症予測・予防のためにRyanodine receptor type 1(RyR1)を発現している培養細胞(THP-1)、ヒトの末梢血単核組胞(PBMC)を用いて薬剤による細胞内へのカルシウム放出についての基礎検討を行った。 RyR1を発現している培養細胞(THP-1)を用いて、各種スタチン製剤(プロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン、セリバスタチン)と4-Choro-m-cresol(4Cmc)についてのCa2+-inducu Ca2+release(CICR)の検討を行ったところ、各種スタチン製剤、4Cmcで濃度依存的にCICRが認められた。しかし、プロバスタチンによるCICRは認められなかった。 健常人より採取した末梢血単核細胞(PBMC)を用いて、RyR1がPBMCに存在することの確認を行った。PBMCよりmRNAを抽出し、RyR1に特異的なプライマーを用いてPCR法により増幅させ、得られた産物を電気泳動で確認できた。また、PBMCを用いて、各種スタチン製剤と4CmcについてのCICRの検討では、培養細胞と同様の結果が得られた。 今後、過去にスタチン投与により横紋筋融解症を生じた既往のある患者、あるいはスタチン投与により正常値の3倍以上のクレアチンキナーゼ(CK)の上昇が認められた患者から採取したPBMCを用いて各種スタチン製剤と4Cmcについて検討を行っていく。
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Research Products
(1 results)