2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590527
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川部 勤 名古屋大学, 医学部, 助手 (20378219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 民生 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90293620)
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Keywords | 気管支喘息 / 遺伝子診断 / リコンビナント・インブレッド / コンソミックマウス |
Research Abstract |
本研究は環境要因を同一にして遺伝的解析を行える動物モデルを用いて気管支喘息の遺伝子診断の基礎的検討を行うことが目的である。多因子疾患の解析に適したリコンビナント近交系マウス用いて、即時型喘息反応(抗原特異的IgE値:Ag-JgE)、好酸球の気道への集簇(Eo)また気道過敏性(AHR)の3つの表現型についてQTL解析による疾患感受性遺伝子を検討してきた。本年度は更に解析マウスの匹数を増やし、AHRについては1箇所、気道へのEoでは2箇所の有効レベルを超える遺伝子座を、またAがgEについては有効レベルのものはないが、示唆レベルの4箇所の遺伝子座についてより確実なものとした。 A.新規解析方法の適用 CIM法によるQTL解析に加えて、multiple interval mapping(MIM)法によりQTL解析を行なった。AHRに対してはCIM法では検出されなかった更なる1遺伝子座がMIM法による解析で検出されたが、MIM法によるQTL解析を行なうことにより、Eoの2箇所の候補遺伝子座のうちの1遺伝子座が、またAg-IgEについては4箇所のうち1遺伝子座がMIM法により可能性の商い遺伝子座であることが分かった。 B.示唆レベルのAg-IgEの感受性遺伝子座の確認 示唆レベルの遺伝子座をコンソミック系統を用いて検討した。解析結果より第17番および第19番染色体上にAg-IgEの感受性遺伝子座は確認された。 C.マイクロアレイを用いての候補遺伝子の検索・同定 AHRをはじめとする各3種類の表現系に対して反応性の両極端に近いマウスの肺組織より別々にmRNAを抽出しマイクロアレイ法により網羅的な遺伝子の発現解析を行った。現在マイクロアレイの結果と各表現型の遺伝子座の情報をもとに候補遺伝子の同定中である。
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Research Products
(6 results)