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2006 Fiscal Year Annual Research Report

HIVの補助受容体利用性のシフトを予測する方法論の確立

Research Project

Project/Area Number 18590533
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

前田 洋助  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (30284764)

KeywordsHIV / 補助受容体 / エンベロープ / V3
Research Abstract

HIVはその補助受容体利用からCCR5を利用するR5ウイルスとCXCR4を利用するX4ウイルスに分類され、病態の悪化とともにR5ウイルスからX4ウイルスヘシフトすると考えられている。今回はその中間体と考えられているCCR5とCXCR4を利用するR5X4ウイルスに着目してそのシフトに関与するウイルスエンベロープ部位を決定した。使用した89.6株はCXCR4阻害剤での感染阻害が強く、よりCXCR4利用側にシフトしたウイルスであるが、その補助受容体利用を主に決定しているエンベロープのV3領域の単独アミノ酸置換ウイルスを作製し、そのシフトに関与している部位を決定した。以前の報告からV3領域の11番、24番、25番のアミノ酸がCXCR4利用と関連していると考えられているので、今回は89.6株のV3領域の11番、24番、25番の変異ウイルスを作製し、その補助受容体利用と補助受容体阻害剤感受性を補助受容体発現NP2/CD4細胞株を使用して検討した。いずれの変異株ウイルスも野生株89.6と同様にCCR5とCXCR4を利用するR5X4ウイルスであった。補助受容体阻害剤に対する感受性では、24番および25番の部位の変異体はすべてCCR5阻害剤では阻害されず、CXCR4阻害剤で阻害を受けることから、野生株と同様にCXCR4利用側へシフトしているウイルスであることが示された。一方11番のアミノ酸変異ウイルスはCCR5阻害剤で阻害され、CXCR4阻害剤で阻害を受けないこと、さらにCCR5低発現細胞への感染効率が相対的に高いことより、CCR5へ比較的強い親和性を有していると考えられ、CCR5利用側へシフトしていることが判明した。以上のデータより89.6株においてはV3領域の11番目のアミノ酸が補助受容体シフトに重要であり、24番ないし25番目のアミノ酸は関与していないことが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Resistance profile of a neutralizing anti-HIV monoclonal antibody, KD-247, that shows favourable synergism with anti-CCR5 inhibitors.2006

    • Author(s)
      Yoshimura K, Shibata J, Kimura T, Honda A, Maeda Y, Koito A, Murakami T, Mitsuya H, Matsushita S
    • Journal Title

      AIDS 20(16)

      Pages: 2065-2073

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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