2008 Fiscal Year Annual Research Report
尿中ステロイド代謝体のLC-MS分析による薬物代謝酵素分子種活性検査法の開発
Project/Area Number |
18590542
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
越前 宏俊 Meiji Pharmaceutical University, 薬学部, 教授 (00191924)
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Keywords | 薬物代謝 / LC-MS / ステロイド |
Research Abstract |
近年、薬物代謝酵素のゲノム解析が精力的になされ多くのSNPの存在が明らかとなったが、同時にゲノム情報の差異だけでは説明できない活性の個人差も明らかとなり、その原因については代謝酵素の基礎発現量に関わる環境あるいは発現調節機構の遺伝変異の存在が注目されているが、未だにその本体は不明である。このため、再び個別患者における代謝活性表現型評価法の必要性が注目されている。我々は、内因性コルチゾールの6β位水酸化反応がCYP3A4分子種により行われることに注目し、コルチゾールから6β水酸化への部分代謝クリアランスを評価する方法を開発し、正常人、肝硬変患者およびCYP3A4阻害薬による薬物代謝酵素活性の評価法を確立した。その後、この方法を他の内因性ステロイドホルモンの部位特異的な代謝物の測定に外挿しCYP3A4意外のCYP分子種の活性の個人差を評価する方法の開発を計画した。第2年度に当たる平成19年には、尿中のCYP2C19によるプロゲステロンの2位水酸化体とテストステロンの17位水酸化体測定法と、CYPIA2によるエストラジオールの2-,4,および16α位の水酸化体測定法をLC-MSにて検討し測定法はほぼ確定した。最終年度に当たる平成21年度にはこの方法の臨床応用の妥当性を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)