2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規内因性ジギタリス代謝エステラーゼの臨床検査医学的研究
Project/Area Number |
18590543
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
小宮山 豊 Kansai Medical University, 医学部, 講師 (40140264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伯夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (80094431)
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Keywords | 内因性ジギタリス / ブファディエノライド / コレステロールエステラーゼ / 質量分析 / 組織カリクレイン / エステラーゼ / ショック |
Research Abstract |
本研究は、哺乳類生体が持つNa^+ポンプの調節物質である内因性ジギタリス様物質の臨床検査学的解析の一環である。目的は、marinobufagin(MBG)および関連物質の相互変化に関与するブフォトキシン型EDLF分解酵素活性検出法を液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)で確立し、肝および腎などの臓器および血液中での活性分布を明らかにすることと本酵素の性質および生体内でのEDLFの役割を明らかにすることである。本年度はEDLFが高血圧モデルラットにおいてMBGのブフォトキシン型であるmarinobufotoxin(MBT)産生が関与していること及び培養副腎細胞において分泌・産生されものがアンギオテンシンおよびその受容体と関係することを明らかにした。一方、MBTを基質に種々エステラーゼによる分解反応を検索した組織カリクレインやコレステロールエステラーゼが関与する可能性を認めた。これらの内容は平成19年、日本臨床検査医学会奨励賞を受賞するとともに同年のSHR学会において高い評価をうけ、平成20国際SHR学会で奨励賞を得るとの内定をいただいた。本酵素とコレステロールエステラーゼについては新しい検索システムを構築し、さらに解析を進めるが、新規の可能性もあり、極めて興味深い。また、ショックやDICでの血圧低下にも関係する可能性があり、検索中で今後の発展性が高い。
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Research Products
(4 results)