2007 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子コピー数多型に基づく薬物動態関連遺伝子の日本人における個人差解析法の開発
Project/Area Number |
18590545
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
石田 誠一 National Institute of Health Sciences, 薬理部, 室長 (10270505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小沢 正吾 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (20185581)
田辺 秀之 総合研究大学院大学, 先導研究科, 准教授 (50261178)
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Keywords | 薬剤反応性 / ヒトゲノム / コピー数多型 |
Research Abstract |
計画初年度に設計した、ヒト遺伝子コピー数多型(CNV)データベース(http://www.sanger.ac.uk/humgen,/cnv/data/)においてCNVが認められた10種の遺伝子の検出プローブを用いて、ヒューマンサイエンス研究資源バンクより購入した日本人由来ヒト不死化B細胞ゲノムDNA90サンプルを対象にコピー数をreal-time PCRにより測定した。サンプルのドナーの構成は20歳代男女、30歳代男女、40歳代男女、50歳代男女、60歳代男各10ドナー(計90サンプル)とした。測定方法は、RNaseP遺伝子を内部標準とし、検出プローブとのduplex real-time PCRを各サンプルn=4で行いCt値を求め、ΔΔCt法により各遺伝子とRNaseP遺伝子の存在比を算出した。その後、real-timePCRを行ったプレート毎のサンプルの存在比の中央値を算出し、その値を遺伝子コピー数=2とし各サンプルのコピー数を算出した。各遺伝子について全90サンプルの平均値と標準偏差(SD)を求め、平均±3SDを超えるサンプルをCNVを示すサンプルとした。 以上の方法を用いることで、複数の遺伝子においてCNVを有すると考えられるサンプルの存在を検出することが可能であった。しかしながら、実験の過程において、プレート間で測定値にばらつきがあること、検出プローブによってはreal-time PCRの増殖曲線がRNaSeP遺伝子のそれと異なっているものがあることなどの問題点も認められた。測定値の再現性を含め、これらの解決が最終年度の課題である。 ヒューマンサイエンス研究資源バンクの日本人由来ヒト不死化B細胞ゲノムDNAを購入するにあたり必要な当所倫理委員会の承認は平成17年2月に取得済みである。
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Research Products
(1 results)