2008 Fiscal Year Annual Research Report
低濃度カドミウムと環境化学物質の複合影響に関する疫学的・実験的研究
Project/Area Number |
18590549
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
稲寺 秀邦 University of Toyama, 医学薬学研究部, 教授 (10301144)
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Keywords | 四塩化炭素 / 化学物質 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
本研究はカドミウム(Cd)と環境化学物質の複合影響を明らかにすることを目的としている。平成20年度は平成19年度に引き続き、Cdと環境化学物質の複合影響を評価するためのin house cDNAマイクロアレイの構築とその検証を行った。 cDNAマイクロアレイはスライドガラスに目的とするcDNAを貼りつけたものであり、多数の遺伝子の発現変動を同時に解析できることから、今日様々な用途に用いられている。われわれが本研究において作成したアレイは、目的特化型であり、安価でかつ後の解析が容易なものである。そのために、ストレス応答遺伝子、アポトーシス関連遺伝子、生体異物の代謝に関与する核内受容体の応答遺伝子等の収集を行い、アレイの構築を行った。代表的な環境化学物質である四塩化炭素の急性影響、および長期投与における肝臓の繊維化モデルにおける遺伝子発現の変動を解析し、構築したアレイの有用性を明らかにした。さらにクラスター解析とパスウェイ解析を行い検討を加えた。その結果、これまでの報告と合致する成績が得られるとともに、四塩化炭素投与により影響を受けるパスウェイが明らかとなった。
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