2006 Fiscal Year Annual Research Report
長寿関連ミトコンドリアDNA多型を用いたテーラーメイド予防法の確立
Project/Area Number |
18590572
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
小風 暁 杏林大学, 医学部, 教授 (70271583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 豊 杏林大学, 医学部, 教授 (20163199)
吉田 正雄 杏林大学, 医学部, 助手 (10296543)
|
Keywords | 遺伝子多型 / 長寿 / ミトコンドリア / 予防医学 |
Research Abstract |
我々は長寿関連ミトコンドリア遺伝子多型(Mt7178C/A)を用いた生活習慣病のテーラーメイドの予防法の確立を目指している。今年度について以下のことを明らかにした。 (1)男性321名(53.0±7.7歳)を解析対象として、BMI25未満とBMI25以上の2群に分けて尿酸値について検討した。飲酒頻度を考慮した上で、年齢、BMIなどで調整したところ、BMI25未満の群においてMt5178C/A多型と飲酒頻度との交互作用を認め、Mt5178C型で毎日飲酒する習慣を有する人はそうでない人に比較して尿酸値が高かった。また、毎日飲酒する習慣を持つMt5178C型の毎日飲酒する習慣を持つMt5178A型に対する高尿酸血症(血清尿酸値6.5mg/dl以上)のオッズ比は3.26(95%CI:1.14-9.29)、同じく毎日飲酒する習慣を持たないMt5178C型に対する高尿酸血症のオッズ比は3.22(95%CI:1.39-7.45)であった。 (2)男性398名(53.8±7.8歳)を解析の対象とし、高血圧症との関係について検討した。Mt5178C/A多型と飲酒習慣との交互作用は収縮期および拡張期血圧と関連を有していた。ロジスティック回帰分析を行ったところ、Mt5178A型はMt5178C型に比較して高血圧症リスクの有意な低下を認めた(OR=0.619,95%CI:0.391-0.980)。年齢、BMIなどで調整した後も同様の結果であった。毎日飲酒するMt5178C型は全く飲まないか以前は飲んでいたが現在は飲まないMt5178C型に比較して高血圧症リスクの有意な上昇を認めた(OR=5.432,95%CI:2.130-13.86;adjusted OR=4.713,95%CI:1.672-13.28)。
|
Research Products
(2 results)