2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590584
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
久米田 裕子 Osaka Prefectural Institute of Public Health, 企画総務部・企画調整課, 主任研究員 (10250317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅尾 努 大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部・細菌課, 主任研究員 (00250316)
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Keywords | アフラトキシン / Aspergillis flavus / Aspergillus parasiticus / cypA / マルチプレックスPCR |
Research Abstract |
今年度は、食品中からアフラトキシン産生菌であるAspergillus flavus,A.parasiticus,A.nomiusの存在を菌種別に特異的に検出できるmultiplex PCR法を開発した。本法をアフラトキシンBあるいはB,G産生酵素の遺伝子検出と組み合わせることにより、産生菌とアフラトキシン汚染の関係を予測できる。コーンフラワー、コーングリッツ、コショウ、ピーナッツ、アーモンド等の市販食品について、アフラトキシン汚染濃度、培養法によるアフラトキシン産生菌の菌数測定と同定、食品から直接のアフラトキシン産生酵素の遺伝子の検出、食品から直接の菌種別PCRを実施した。また分離した菌のアフラトキシン産生性もHPLC法で測定した。その結果、アフラトキシンBとG汚染が結構広く存在することが確認できた。今まで、アフラトキシンBとG汚染があるにもかかわらず、食品から分離されるアフラトキシン産生菌はほとんどA.flavusであり、BとG産生菌が分離されることは非常に少ない。今回、遺伝子を検索することにより、BとG産生菌であるA.parasiticusやA.nomiusが、アフラトキシン汚染に一定関与していることが証明できた。また、低レベルのアフラトキシンBしか検出されなかった食品からもBとGの産生酵素の遺伝子が検出されていることから、BとG産生菌は考えられている以上に広く存在することが予測された。
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Research Products
(6 results)