2007 Fiscal Year Annual Research Report
診療情報からの地域共通臨床研究データベース構築のための基礎調査
Project/Area Number |
18590590
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡田 昌史 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70375492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
我妻 ゆき子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40400676)
大原 信 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80194273)
赤座 英之 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70010486)
山口 直人 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (40239900)
永田 博司 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10198335)
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Keywords | 臨床研究 / 診療支援システム / 地域データベース |
Research Abstract |
本研究は茨城県周辺の中規模医療機関において、導入されている診療支援システムの機能、医療機関で実施されている治験および臨床研究の実態、受診患者の疾病別分布を調査し、この調査結果を、地域の複数の医療機関のもつデータを統合して治験・臨床研究目的のデータベースを構築するための基礎資料として纏めることを目的としたものである。 平成19年度は県内の中規模病院において治験・臨床研究の実施状況および診療情報の電子化状況についての聞き取り調査を実施した。同一県内の中規模病院を対象にしたにもかかわらず、臨床研究をとりまく状況には病院ごとに大きな違いがあり、地域共通の情報インフラの構築には、情報技術的な側面以外の点から解決しなければならない課題が多くあることが示唆された。たとえば、電子カルテが導入されていないため、診療情報を情報システムからの出力と手書きの組み合わせで収集している、医師が診療業務以外に時間をとれない状況であり、専門の治験部門以外では臨床研究を実施する余裕がない、独自開発の電子カルテと連携した臨床研究支援システムをもっている、といった状況であった。すなわち、臨床研究を行う主体となる人的、設備的なリソースの不足の解決が最大の課題である。 一方、情報技術的な側面では、Clinical Data Interchange Standards Consortiumによる臨床研究データ交換標準が策定され、国内においても普及の兆しをみせている。技術的問題点の評価のために、県内病院に対してこのような標準化技術への対応状況を調査する郵送式調査を実施している。 調査結果については研究期間内に纏まらなかったため、成果報告書に記載予定である。
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