2006 Fiscal Year Annual Research Report
オストメイトと配偶者の性機能に関する縦断研究 -夫婦の相関と性差に着目して
Project/Area Number |
18590592
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 都 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20322042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 一郎 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30126023)
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
加藤 知行 愛知県がんセンター, がん研究所, 病院長(研究職) (90270719)
小池 眞規子 目白大学, 人間社会学部, 教授 (00337635)
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Keywords | オストメイト / 配偶者 / パートナーシップ / QOL / 女性用性機能尺度 / 半構造化面接 / インタビューガイド |
Research Abstract |
平成18年度は、以下の3点につき研究を実施した。 1.女性用性機能尺度日本語版妥当性の検証 アメリカで開発された女性用性機能尺度(FSFI)の日本語版標準化作業については、平成17年度時点ですでに乳がん患者を対象としたプレテストを実施して言語的妥当性および信頼性を確認していた。18年度は、特に妥当性を検証する目的で、健常女性サンプル120名を用いた解析を実施し、本尺度の妥当性(因子的妥当性、判別的妥当性、併存的妥当性)を確認した。因子的妥当性については因子分析を、判別的妥当性については閉経前後の対象者間のFSFI得点の比較を、併存的妥当性については「閉経周辺期女性の自覚症状測定尺度」の性機能症状因子6項目(中塚ら,2005)とFSFI得点の比較、および対象者の主観的性的満足度(Visual Analog scale)とFSFI得点の比較を実施した。いずれも高い妥当性が検証された。FSFI日本語版は、19年度以降に実施する質問紙調査で用いる予定である。 2.関連文献および資料の収集 オストメイト男女のQOL、心理的適応、性機能障害、ボディイメージ、カップル関係全般に関する学術論文を収集した。加えて、国内外の関連支援団体が作成する患者用パンフレットおよび医療従事者向けの教材の収集を行った。 3.オストメイトと配偶者を対象とする面接調査の準備 上記文献レビューに基づき、オストメイト自身および配偶者に対する半構想化面接で用いるインタビューガイドを作成した。インタビューガイドには、患者と配偶者それぞれが認識する生活上の困難、性行為における問題、問題への対処方策、カップル関係全般の変化、医療者に望む支援などが含まれた。
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Research Products
(9 results)