2008 Fiscal Year Annual Research Report
オストメイトと配偶者の性機能に関する縦断研究 -夫婦の相関と性差に着目して
Project/Area Number |
18590592
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
高橋 都 Dokkyo Medical University, 医学部, 准教授 (20322042)
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Keywords | オストメイト / 性機能 / カップル関係 / ET / WOCナース / 質問紙調査 / QOL / ボデイ・イメージ / 性相談 |
Research Abstract |
調査A ストーマ保有者の診療を担当する医師への質問紙調査 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会に所属する医師全員516名を対象として、無記名郵送自記式質問紙調査を実施(有効回答率36.1%)。医師がストーマ保有者から性相談を受ける頻度と相談内容、性機能障害に関する術前説明の実態、ストーマ保有者の性に関する態度と情報ニーズなどについて質問した。全体の51%が過去に性相談を受け、相談者は男性成人患者が多かった。ストーマ造設による性機能障害の可能性を術前に患者全員に説明する医師は43%に留まり、医師の説明行動は患者の性別・家族構成・臨床的条件など複数の要因に影響されることが明らかになった。「性相談も医師の仕事」とする回答は約9割にのぼり、性に関する医師の情報ニーズが高いこと、さらに、医師が知りたい性関連情報の具体的内容も明らかになった。本調査の結果は、前年度に実施したET/WOCナース調査の結果とあわせ、医療者向けの教材や研修会開発への活用が期待できる。また臨床現場における医師と看護師の役割分担の検討においても重要な基礎資料となる。 調査B 若年女性ストーマ保有者調査 前年度に引き続き、若年女性ストーマ保有者団体の協力を得て、資料の収集と性関連問題に関するヒアリングを実施。当初は郵送自記式質問紙調査を準備していたが、ヒアリングにより若年女性ストーマ保有者の個人属性による性的困難のバリエーションが極めて大きいことが明らかになり、質問紙の設問項目の再検討を余儀なくされた。今後も継続検討する予定である。若年ストーマ保有者の性的困難に関する国内外の資料収集およびヒアリングの知見は、ライフステージにあわせた支援を構築する上で重要な資料となる。
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Research Products
(49 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
金光幸秀, 平井孝, 小森康司, 加藤知行
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Journal Title
大腸疾患NOW2009(日本メディカルセンター)
Pages: 105-113
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[Journal Article] Impact of breast cancer diagnosis and treatment on womens sexuality : A survey of Japanese patients2008
Author(s)
Takahashi M, Ohno S, Inoue H, Kataoka A, Yamaguchi H, Uchida Y, Oshima A, Abiru K, Ono K, Noguchi R, Kai I
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Journal Title
Psychon-Oncology 17
Pages: 901-907
Peer Reviewed
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[Journal Article]2008
Author(s)
高橋都
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Journal Title
ナーシング・プロフェッション・シリーズがん看護の実践2「乳癌患者への看護ケア」(医歯薬出版)
Pages: 97-102
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