2007 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病の病態解明と予防に向けての新たなアプローチ・胎児起源仮説の検証と発展
Project/Area Number |
18590594
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
玉腰 浩司 Nagoya University, 大学院・医学研究科, 准教授 (30262900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八谷 寛 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30324437)
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Keywords | 生活習慣病 / メタボリックシンドローム / 胎児起源仮説 / 出生時体重 |
Research Abstract |
全対象者(3053名、うち男性2285名)において、メタボリックシンドローム(MS)に対する性、年齢、喫煙状況、飲酒状況、運動習慣、両親の高血圧歴、両親の高脂血症歴、両親の糖尿病歴で調整したオッズ比(95%信頼区間)は、出生体重の2500グラム未満、2500グラム以上〜3000グラム未満、3000グラム以上〜3500グラム未満、3500グラム以上の順に、1.42(0.86-2.33)、1.02(0.70-1.49)、1.03(0.71-1.52)、1.00(基準)と関連は認められなかった。次いで、BMI25kg/m^2で層別化すると、BMI25kg/m^2未満では同順にオッズ比は1.93(0.90-4.15)、0.92(0.49-1.64)、0.86(0.45-1.64)、1.00(基準)と2500グラム未満群で高いオッズ比をしめしたものの有意な関連は認められなかった。一方、BMI25kg/m^2以上では、同順にオッズ比は2.29(0.99-5.29)、2.14(1.21-3.78)、1.88(1.07-3.33)、1.00(基準)と出生体重が低いほどMSの割合が高い傾向が認められた(傾向性p=0.023)。出生体重とMSの構成因子の集積(血圧高値、高TG血症、低HDL血症、高血糖のうち2つ以上)との関連については、全対象者でオッズ比が順に2.57(1.63-4.03)、1.55(1.10-2.19)、1.47(1.04-2.08)、1.00(基準)と出生体重が低いほど集積者の割合が高くなる傾向がみられた(傾向性p<0.001)。BMI25kg/m^2未満においても、オッズ比は同順に2.54(1.47-4.36)、1.33(0.86-2.04)、1.29(0.94-2.00)、1.00(基準)と有意な負の関連が認められた(傾向性p=0.006)。
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