2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療・介護・死亡情報を突合した小地域別疾病・寿命負荷に関する研究
Project/Area Number |
18590600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
真鍋 芳樹 香川大学, アドミッションセンター, 教授 (40181812)
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Keywords | 医療費適正化 / 受療動向 / 疾病予防 / 介護予防 / 健康寿命 / 健康政策 |
Research Abstract |
1.香川県国保連合会が所有している香川県内の全市町のレセプト情報(平成11年度から16年度まで6年分、期間としては5年間)を基に以下の分析を行った。 (1).年齢階級別・性別の医療費3要素の特性、疾病罹患状況の分析 社会保険表章の119分類疾病に基づいて分析すると、高血圧性疾患は高齢になるほど診療費割合が増加しているが、腎不全や糖尿病は40歳代、50歳代に最も高い割り合いを示した。一方、歯科疾患は全年齢で大会診療費割合であった。 (2).平成11年度に受診した者のその後の受診・疾病状況の分析 平成11年度に高血圧で受診した者の約78%が平成16年度も受診しており、そのときに疾病は高血圧とともに、脳梗塞や腎不全でも受診していた。 一方、平成11年度は診療費の順位が5位で平成16年度に2位になった腎不全について分析した。平成16年に腎不全で受診した者のうち平成11年度に受診が多かった疾病は糖尿病、糸球体、高血圧であった。 2.市町問の患者の動きを描画する受療動向地図表示システムを開発した。 この受療動向描画システムを用いることによって、上記(1)で集計した性別年齢階級別疾患別の受療動向を視覚的に把握することが可能となった。 このシステムを使用すると、例えば、高血圧疾患の受診は住民の居住地近隣の市町で受診しているが、精神疾患は居住地近隣以外の市町で受診していることが一目瞭然に把握できる。 3.収録した平成11年度から平成16年度の間に市町村合併が進行し、国民健康保険証の番号等が変更になっている。平成19年度以降の継続的研究を考慮し、さらに市町村合併の進行も考慮し、対象レセプトを個人で追跡可能となるように、再度個人コードの暗号化を行い、レセプト情報を収録しなおした。
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