2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590603
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
馬場園 明 Kyushu University, 医学研究院, 教授 (90228685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 純 九州大学, 健康科学センター, 准教授 (10325483)
萩原 明人 九州大学, 医学研究院, 教授 (50291521)
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Keywords | 医療費 / 生活習慣病 / 無作為化比較対照研究 / 国民健康保険 / 高血圧 / 糖尿病 |
Research Abstract |
我々は、平成2004年度に無作為化比較対照研究で生活習慣の介入を行い、介入群で歩数の増加と黄緑色野菜の増加を認められた。この研究は、これらの対象を2年間追跡し、生活習慣の改善が医療費に影響を与えるかを評価するものである。本研究の対象は、福岡県宇美町で行われた生活習慣病予防事業の参加者のレセプト情報である。この予防事業は、当該自治体における平成15年度健診結果で血圧又は血糖に関して要指導となった人(収縮期血圧130-159mmHg、拡張期血圧85-99mmHg、HbA1c5.6%以上)のうち、医療機関の管理下にない人に参加を呼びかけ、運動習慣と食生活の介入を行うものであった。対象者は99名(男性42名、女性57名)であり、無作為抽出法により介入A群50名、介入B群49名に割り付けた。ベースライン時の対象者は、介入群男性21人(42.0%)、女性29人(58.0%)、全体50人(100.0%)、対照群男性21人(42.9%)、女性28人(57.1%)、全体49人(100.0%)であった。1年後の健診を受診した者は、介入群男性21人(45.7%)、女性25人(54.3%)、全体46人(100.0%)、対照群男性15人(36.6%)、女性26人(63.4%)、全体41人(100.0%)であった。これら87名を対象とし、介入1、2年後の比較を介入群と対照群で行った。入院件数、外来件数、歯科件数、入院日数、外来日数、歯科日数、入院医療費、外来医療費、歯科医療費、処方医療費、総医療費において両群に有意な差を認めなかった。
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