2006 Fiscal Year Annual Research Report
成長に伴うBMI曲線を利用した小児期の肥満度評価指標の開発と評価
Project/Area Number |
18590612
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
坂田 清美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野田 敏行 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00254748)
大澤 正樹 岩手医科大学, 医学部, 講師 (60295970)
丹野 高三 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20327026)
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Keywords | 肥満度 / 小児期 / 標準BMI法 |
Research Abstract |
和歌山県日高地域における、小学4年時と中学1年時と高校1・2年時の3ポイントをレコードリンケージして解析した結果、小4時と高校時の総コレステロールの男子の相関係数は0.627、女子の相関係数は0.659で何れも強い相関を示した。同様に中学1年時と高校時の総コレステロールの相関係数は男子が0.608、女子が0.691で小学時よりも強い相関を示した。同様に収縮期血圧について解析すると、小学時の男子では0.289、女子では0.200、中学時の男子では0.402、女子では0.419と何れも強い相関を示した。新しく開発した肥満度について解析した結果では、小学時男子0.735、女子0.722、中学時男子0.822、女子0.781と非常に強い相関を示した。 評価指標の妥当性についての検討では、1971-80年、1981-90年に比べ1991-2000年による標準BMI法の評価は、10年間の増加量がほとんどなく、極めて安定した指標であることが明らかになった。 また、標準BMI法による肥満度評価のマニュアルを作成し、初めて使う者でも、簡単に利用できるよう工夫した。エクセルファイルを用いることにより、低身長や高身長による使用の制限についても、煩わしくなく使用できるようにした。また、継続的に肥満度の推移をみることができるように配慮した。来年度は、岩手県および和歌山県の各小中高校において、実際のクラスにおいて使用し、さらに実用性についての検討を行う予定である。
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