2007 Fiscal Year Annual Research Report
成長に伴うBMI曲線を利用した小児期の肥満度評価指標の開発と評価
Project/Area Number |
18590612
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
坂田 清美 Iwate Medical University, 医学部, 教授 (50225794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野田 敏行 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00254748)
大澤 正樹 岩手医科大学, 医学部, 講師 (60295970)
丹野 高三 岩手医科大学, 医学部, 助教 (20327026)
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Keywords | 肥満度 / 小児期 / 標準BMI法 |
Research Abstract |
平成19年度は、和歌山市においては、小学校53校中44校(83.0%)、中学校20校中8校(40.0%)、特別支援学校6校中2校(33.3%)の計54校において、標準BMI法の活用状況について調査した。その結果、小学校では63.6%、中学校では62.5%の学校で既に使用していた。特別支援学校では、2校とも使用していた。使った理由としては、「パソコンに入力するだけなので簡単だから」が最も多く22.0%、「使い方が簡単だから」18.9%、「時間がかからないから」15.2%と簡便性に関する項目が多かった。また、「性別・年齢別・身長別標準体重(文部科学省)では、極端に身長が高かったり、低かったりすると肥満度が算出できない」が9.1%、「学年が変わっても継続観察に活用できる」が9.1%と文部科学省の評価法の欠点を克服していることの評価が比較的高かった。全体的な評価としては、「とても使いやすい」80.6%、「まあまあ使える」11.1%と合わせると97.1は肯定的な評価であった。岩手県では、県下の小中高校に標準BMI法の活用法を紹介した結果、小学校7校、中学校9校、高校3校で使用した。アンケートには1養護学校を含む16校が回答した。これまでの児童・生徒の肥満度の判定方法としては、文部科学省による肥満度判定が最も多く81.3%を占めた。続いてローレル指数および市販ソフト「えがお」が37.5%と続いた。発育曲線および通常のBMIが25.0%を占めた。標準BMI法のメリットして最も多かったのは「学年に関係なく利用できる」で68.8%、続いて「評価が安定している」43.8%、「大人と連続して利用できる」31.3%であった。デメリットとして最も多かったのは「慣れていないので使いにくい」で43.8%、「文部科学省のお墨付きがないので使いにくい」が18.8%であった。実際のデータを用いて解析した結果、岩手県では、全国と同様に小学4年生以降肥満傾向の者が増え、地域的には都市部よりも山間・沿岸部で肥満傾向の者が多いことが明らかになった。
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Research Products
(1 results)