2007 Fiscal Year Annual Research Report
大規模長期縦断研究による小児アレルギー症状増加現象の解明
Project/Area Number |
18590618
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
由良 晶子 Kinki University, 医学部, 講師 (80142595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 忠彦 近畿大学, 医学部, 名誉教授 (00088519)
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Keywords | 気管支喘息 / アトピー性皮膚炎 / アレルギー性鼻炎 / 花粉症 / 児童 / 自覚症状 |
Research Abstract |
大阪府の全公立小学校児童を対象とした自覚症状調査が、1973〜2006年まで2〜3年毎に16回実施され、その中から児童のアレルギー症状の推移を解析した。大阪府全体では1993年以降、気管支喘息の症状である喘鳴有訴者率はほぼ横ばい、アトピー性皮膚炎既往率は減少、1年以内のアトピー性皮膚炎有訴者率も漸減傾向、通年生の鼻炎症状と目のかゆみ有訴者率は横ばいであったが、花粉症と考えられる季節性の鼻炎および目の症状有訴者率は増加していた。地域特性を考慮して抽出した特定校の個人票により、個人毎の症状合併パターンをみると、この10年あまりの問、上記のアレルギー様症状を1つ以上有する者は約45%、いずれもない者は約55%でほぼ一定であった。アレルギー様症状の内、喘鳴、アトピー性皮膚炎、目および鼻炎の通年性症状を1つ以上もつ者は1993年の29%から2006年の「21%に減少したが、花粉症と考えられる季節性の鼻炎または目の症状だけを持っ者は8%1から15%に増加し、季節性と通年性の両方を持っものは約9%で横ばいであった。性別では男子の方が、学年別では高学年ほど、アレルギー様症状有訴者率が高くなるが、年次推移の傾向は全体と同様であった。小児のアレルギー疾患は、各症状が交互に発症、寛解する「アレルギーマーチ」という病態を呈することが多いといわれている。しかし、近年、通年性アレルギー疾患とは独立して発症する花粉症様症状有訴者が増加していた。
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Research Products
(1 results)