2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590635
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
劉 金耀 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60379956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤宮 龍也 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50219044)
|
Keywords | アルコール / 薬物動態 / 心機能 / 自律神経機能 / 心室性不整脈 / 心拍変動 |
Research Abstract |
【実施した研究計画】 1.7週令のWistar系雄ラットを用い、Lieber and DeCarliの液体飼料を利用し6-7週間pair-feedingを行い、コントロール、3%アルコール投与、5%アルコール投与およびアルコール離脱群動物モデルを作成した。 2.イソフルラン麻酔下1のラットの心エコーを行い、各飲酒パターンラットの心機能変化を評価した。 3.イソフルラン麻酔下1のラットに頸静脈にカニューレを挿入し、翌日に急性アルコール投与し、各飲酒パターンラットのアルコール体内動態学の変化を評価した。 4.心電図送信機を腹腔内に埋め込んで、自由行動できる状態でWireless心電図を用いて24時間心電図を記録し,心拍数変動解析により、アルコール離脱前後自律神経機能を評価した。 5.4のラットを使って、頚動、静脈カニューレを挿入し、専用ジャケットを通って後頭部から出る状態とした。 6.5のラットを使って、血中アルコールとアセトアルデヒド濃度および血中カテコールアミン3分画を測定した。 7.5のラットを使って、頚動脈圧および心電図をモニターしながらエピネフリン不整脈の誘発試験を行った。 【研究結果】 1.アルコールの体内動態学結果から、アルコールの代謝および排泄能力は飲酒パターンと関連することが解明した。 2.左室収縮能障害が慢性アルコール消費量と関連し、中等度アルコール消費(3%)では心機能障害を生じる可能性が低いことが示唆された。 3.慢性的なアルコールの投与は左心機能を低下させ、さらに離脱早期においては、迷走神経優位の消失および交感神経の活性化を介して左機能低下を増悪させ、不整脈発生リスクを増加させることが示唆された。
|
Research Products
(4 results)