2006 Fiscal Year Annual Research Report
加速的アルコール代謝亢進のメカニズムの解明とアルコール代謝の個体内差の検討
Project/Area Number |
18590636
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤宮 龍也 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50219044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 金耀 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60379956)
嶋本 晶子 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10379943)
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Keywords | アルコール / アセトアルデヒド / 酢酸 / 薬物動態学 / 代謝酵素 / 個体差 / アルコール医学 / 法医学 |
Research Abstract |
法医学実務においてよく行われるアルコール濃度の推定では、アルコール代謝の個体差と個体内差の存在が重要な課題である。アルコール代謝の個体内変動として、2週間程度の期間、連続飲酒した場合に酵素誘導がおこるが、これ以外にSIAM(Swift Increase in Alcohol Metabolism, Thurmanら,1979)と呼ばれるアルコール代謝の加速的充進が知られている。これは、主にラットに高濃度のアルコール急性投与によって酸素消費の加速的な増大とアルコール代謝の充進現象のことであるが、ラット以外で生じるか検討した。本研究では、このSIAMの生じる薬物動態学的変化を種々の時間的変動や投与量の変化により調べた。 体重約2kgの雄性家兎を用い、耳静脈よりアルコール1.Og/kgを急速静注し、6時間後に再度同様の投与を行った。これを、基本パターンとして、アルコールの投与量や投与間隔を検討した。採取した血液から血中アルコール濃度、アセトアルデヒド濃度、アセテート濃度を測定した。血中アルコールとその代謝産物の濃度測定はガスクロマトグラフを使用し、気化平衡法により測定する。島津製ヘッドスペース解析システム:GC-14A、HSS-2A、C-R7Aを使用した。 その結果、SIAM現象はこの1.Og/kg投与で容易に、アルコール代謝速度の増加が安定的に生じた。また、平均アセテート濃度の上昇が認められ、SIAMの指標となることが判明した。今後は、厳密な薬物速度論的検討を加える予定である。
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Research Products
(2 results)