2007 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌術後患者の更年期様症状に対する新たな治療法の開発-漢方薬の有効性と安全性-
Project/Area Number |
18590651
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小暮 敏明 Gunma University, 医学部, 教授 (50293288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 武司 群馬大学, 医学部, 講師 (00400747)
佐藤 浩子 群馬大学, 医学部, 助教 (50396652)
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Keywords | 乳癌術後 / 女神散 / 漢方薬 / エストロゲン / エストロゲン受容体 / 更年期症状 / 抗ホルモン療法 |
Research Abstract |
閉経前乳癌術後患者の更年期様症状(抗ホルモン療法、化学療法後)に対する漢方薬「女神散」の有効性と安全性を検討するための予備試験として,自己対照臨床比較試験(女神散投与3ヶ月前後比較,乳癌術後1年以上経過した患者を対象)を行った。 現在までに,症例を15名まで蓄積しており,その効果に関して検討を加えた。現在までの結果の要約は以下のごとくである。 1)女神散は閉経前乳癌患者の更年期様症状を70%の症例で改善(50%以上)させる。 2)有効例の乳癌患者としての背景に特徴はなかった。 3)改善例のほとんどの症例で血中エストロゲン濃度の増加はみられていない。 4)効果の有無にかかわらず検索した全症例において血中FSH濃度の変動(低下ならびに増加)はみられていない。 5)一例で女神散投与後血中エストロゲン濃度が増加し,中止後に低下した。有害反応はなかった。これらの結果から,女神散の更年期様症状に対する有効性と安全性が示唆され,その効果は複数のメカニズムが関与していることが推測された。 以上の結果をベストケースとしての症例報告と自己対照臨床比較試験の結果はlnt J Clin Oncolに受理されている。 平成19年度は,さらに症例の蓄積を行うとともに,プラセボを対照としたRCTを施行しており,加えてエストロゲン受容体と女神散含有成分の結合能についても解析している(未発表)。
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Research Products
(25 results)