2007 Fiscal Year Annual Research Report
PPARγligandによる消化器癌細胞増殖抑制の分子メカニズム
Project/Area Number |
18590666
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
奥村 利勝 Asahikawa Medical College, 医学部, 教授 (60281903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹野 誠志 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30333686)
高橋 伸彦 旭川医科大学, 医学部, 助教 (20372279)
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Keywords | PPARγ / troglitazone / 膵臓癌 / claudin / MEK-ERKシグナル / 抗腫瘍作用 |
Research Abstract |
これまで我々はPPARγ1igandであるチアゾリジン誘導体troglitazoneによって消化器癌細胞に増殖抑制、アポトーシス誘導作用、浸潤能抑制作用が誘導されることを見いだし報告してきた。一連の研究かち、細胞増殖抑制作用メカニズムにp27の蓄積やMEK-ERKシグナル伝達系の抑制などが関与していることを見いだし報告してきた。今回は、がん細胞の細胞増殖や細胞浸潤に深く関与するタイトジャンクションを構成する分子の発現に及ぼす影響について検討を行い、いくつかの新知見を得た。troglitazoneを膵臓癌細胞株のPK-1に投与すると、claudin-4のmRNA発現と蛋白発現が用量依存性に亢進することがrea1-time PCRおよびwestern blotで明らかにできた。troglitazoneはclaudin-1やclaudin-2の発現亢進は誘導せず、claudin-4発現亢進は特異的な現象であることが示唆された。このclaudin-4の発現亢進メカニズムを次に明らかにしようとした。MEK-ERKシグナルを特異的阻害剤(PD98059,UO126)でブロックすると、PK-1細胞のclaudin-4の発現が亢進すること、及び細胞浸潤能が低下することが明らかにできた。以上からtroglitazoneによる細胞増殖/浸潤の抑制にMEK-ERKシグナル伝達系を抑制した結果誘導されるclaudin-4の発現亢進が重要であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)