2006 Fiscal Year Annual Research Report
体性幹細胞移植による内視鏡的消化管機能再建法の開発
Project/Area Number |
18590680
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻 晋吾 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40301262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 淳 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60133138)
辻井 正彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40303937)
筒井 秀作 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10359846)
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Keywords | stem cell / bone marrow / endothelin / 再生医療 |
Research Abstract |
潰瘍周囲組織にみられるstromal cellsを免疫組織染色し、ETA-receptorの存在を確認した。分化した細胞はET-1刺激により細胞遊走が活発化し、VEGFやHGFなどの増殖因子の産生を増加させることが判明した。(Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 290:G1041) 他方、GFPマウスの骨髄細胞よりプラスティック粘着性を利用しmarrow stromal cellsを分離し、短期間培養した。wild typeマウスの消化管に酢酸潰瘍を作成し、その周囲組織にGFPマウスより採取した線維芽細胞、marrow stromal cellsあるいはリン酸緩衝生理食塩水を注入し、組織学的変化を経時的に検討したところ、線維芽細胞はマウスに長期間生着せず、marrow stromal cellsのみが生着した。潰瘍治癒はmarrow stromal cellsを移植した群で他の2群に比べ有意に潰瘍治癒が促進していた。さらに本細胞の遺伝子発現をRT-PCRにより検討したところ、エンドセリンA受容体に加えHGFやVEGF、TGF-β等のmRNA発現がみられ、これらの増殖因子が潰瘍治癒に寄与する可能性が示唆された。(Gastroenterology 130(suppl 2):A105、その他) これらの結果から骨髄由来のmarrow stromal cellsは局所注入後、消化管局所において間質細胞として各種増殖因子を産生し治癒促進因子として機能する事が示され、内視鏡的細胞移植治療の妥当性が証明された。
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Research Products
(4 results)