2007 Fiscal Year Annual Research Report
クローン病患者樹状細胞におけるレクチン受容体を介した細菌糖鎖抗原認識・応答異常
Project/Area Number |
18590701
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 晋 Keio University, 医学部, 講師 (70255446)
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Keywords | クローン病 / 樹状細胞 / レクチン / 糖鎖抗原 |
Research Abstract |
昨年までに、末梢血単球由来のM型マクロファージ、GM型マクロファージ、樹状細胞の表面マーカーをflow cytometry法にて解析したが、健常人、潰瘍性大腸炎患者、クローン病患者の3者間でDC-SIGN(CD209)をはじめ明らかな発現の差を検出するにいたっていない。似in vitro分化させ、DC-SIGN(CD209)をはじめ、CD14,CD33,CD80,CD86,CD83,HLA-DR,Mannose receptor(CD206)の発現をflow cytometry法にて解析したが、3者間で明らかな発現の差を検出するにいたっていない。また、in vitro分化させたM型マクロファージ、GM型マクロファージ、樹状細胞をそれぞれLPSで刺激した際のTNF-a,IL-10,IL-12p40,IL-12p70,IL-23をcytokine beads array法およびELISA法にて測定した。マクロファージに比べ樹状細胞ではIL-12p40,p70,IL-23の産生が高値であったが、いずれの細胞においても健常人、クローン病、潰瘍性大腸炎の間で有意な差を認めなかった.DC-SIGNのリガンドである(1)mannan(100μg/ml),(2)zymmosan(10μg/ml),(3)laminarin(500μg/ml)(4)mycobacteriumのlipoarabinmarnnan(ManLAM)で刺激を行った際のサイトカイン産生についても検討したが、3者間で明らかな差を検出するにはいたらなかった。
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