2007 Fiscal Year Annual Research Report
アンジオポエチン様因子ファミリー分子の、脂肪肝・脂肪性肝炎病態機序への関与の解明
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18590746
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
冨田 謙吾 Keio University, 医学部, 助教 (50317129)
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Keywords | 脂肪肝炎 / 脂肪肝 |
Research Abstract |
1.我々は既にAngpt14 KOマウス、Angpt16 KOマウス、albumin promoter下にmouse Angpt14またはAngpt16を高発現するトランスジェニックマウス(Angpt14 TGマウス、Angpt16 TGマウス)を作成した。これらのKOマウス、TGマウス、wildマウスに、高脂肪食投与、又はメチオニン・コリン欠損食投与を、各群が同一カロリーを摂取するように12週間施行し、NASH modelを作成した。その後、各群のマウスの肝臓、内臓脂肪、皮下脂肪、骨格筋、血清を採取し、脂肪肝・肝障害・肝臓線維化の差異を、組織学的・血清学的に評価検討中である。 2.Angpt14,Angpt16 KOマウス、TGマウス、wildマウスに対し、CCL4 4週間投与により肝硬変モデルを作成し同様の解析を施行中である。また、Diethylnitrosamine 6週間投与、又はコリン欠損食+ethionine 9ヵ月投与モデルにより肝臓発癌モデルを作成し、腫瘍形成における各マウス間の差異を比較検討するとともに、apoptosis、細胞増殖能に関わる各種マーカーを組織学的、血清学的、蛋白・RNAレベルでの評価検討を施行中である。 3.我々は既に、Angpt14発現アデノウイルス、Angpt16発現アデノウイルス、Angpt14 SiRNA発現アデノウイルス、Angpt16 SiRNA発現アデノウイルスを作成した。高脂肪食又はメチオニン・コリン欠損食投与をwildマウスに12週間施行したNASHマウスモデル、及びCCL4投与による肝硬変モデルに対し、これらのアデノウイルス感染実験を行い、肝臓病態に及ぼす影響を比較検討している。
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