2007 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞と制御性T細胞を用いた自己免疫性肝炎の新しい治療法の開発研究
Project/Area Number |
18590754
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
奥村 明彦 Aichi Medical University, 医学部, 講師 (70288512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 哲也 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10288508)
各務 伸一 愛知医科大学, 名誉教授 (10115545)
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / 制御制T細胞 / 樹状細胞 / Toll-like receptor(TLR) / アポトーシス / TNFR1 / TNFα / アポトーシス抵抗性 |
Research Abstract |
自己免疫性肝炎(AIH)患者の樹状細胞(DC)におけるアポトーシス関連分子の発現状況の検討 自己免疫性疾患における末梢組織での免疫寛容状態の維持においては、制御性T細胞(Tr)、樹状細胞(DC)、CD4陽性あるいはCD8陽性T細胞などのエフェクター細胞の3者の相互関係が大きな役割を果たしている。これまでに我々はこれら3者の相互関係を解析することを目的として自己免疫性肝炎患者の制御性T細胞(Tr)および樹状細胞(DC)上のToll-like receptor(TLR)の発現様式を検討しAIH患者の末梢血中に存在しているMyeloid DC+Plasmacytoid DC(M-DC+P-DC)では健常者の発現パターンと大きく異なっていることなどを報告してきた。最近、抗原提示細胞であるDCがアポトーシス抵抗性を示すことにより自己免疫性疾患が発症する可能性が示唆され注目されている。そこで、アポトーシス関連分子であるTNF-R-SF18(GITR)、TNF-R1、Bcl-2、Fas、PKRのDCにおける発現状況をリアルタイムPCR法を用いてmRNAレベルで検討し、AIH患者、健常人間での比較を行った。 末梢血中のPBMCから誘導したDC、および末梢血中に存在するM-DC+P-DCにおいては、TNF-RS18、TNF-Rl、Fas、Bax、Bad、FASTが発現していた。また、AIH患者のM-DC+P-DCにおいてはアポトーシス促進性分子であるTNFR1とBadの発現が低下している傾向がみられた。そこでAIH患者のM-DC+P-DCにTNFaを添加してアポトーシスが誘導されるかどうかを検討したところ、AIH患者のM-DC+P-DCにおいては、TNFaによるアポトーシスが誘導されにくい可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)