2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590776
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
梅本 誠治 Yamaguchi University, 医学部附属病院, 准教授 (90263772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 浩樹 山口大学, 医学部, 准教授 (60322244)
吉村 耕一 山口大学, 医学部, 講師 (00322248)
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Keywords | Toll-like receptor / 高血圧 / 酸化ストレス / 心肥大 |
Research Abstract |
<目的・方法>アンジオテンシンII(AngII)とノルエピネフリン(NE)負荷高血圧において、心肥大及び心機能に対するTLR4の役割を比較検討した。wild-typeマウス(WT)とTLR4欠損マウス(TLR4-/-)にAngIIまたはNEを2週間Osmotic minipumpを用いて持続皮下投与を行った。薬剤投与2週間後、経胸壁心エコーにて、左室壁厚(心室中隔、後壁)、左室拡張末期径(LVEDd)、左室収縮末期径(LVESd)、左室内径短縮率(%FS)及び左室駆出率(EF)を計測し、摘出心の重量を測定した。またMasson-trichrome染色した組織を用いて、心筋内細動脈の壁厚内腔比(W/L比)と血管周囲線維化率もあわせて測定した。 <結果>WTとTLR4-/-ともに薬剤投与前の血圧と心機能に差はなかった。AngII及びNE負荷により、全研究期間を通じてWTとTLR-/-ともに同等に収縮期血圧が上昇した。経胸壁心エコーで求めたLVEDdはWTとTLR-/-で有意差はなかったが、AngII負荷において、WTと比べてTLR4-/-では、%FSの低下が抑制され、LVESdも縮小していた(p<0.05)。またTLR4-/-はWTと比較して左室壁厚ならびに心重量の増加がともに抑制され(p<0.05)、さらに心筋内細動脈のW/L比と血管周囲線維化率の増加がともに抑制されていた(p<0.05)。一方、NE負荷マウスではこれらの変化は認めなかった。 <結論>AngII負荷高血圧において、TLR4は心肥大、心筋線維化と血管リモデリングを介して左室収縮不全に関与することが示唆された。
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