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2006 Fiscal Year Annual Research Report

成人した先天性心疾患患者の管理における心機能、運動耐容能と神経体液性因子の意義

Research Project

Project/Area Number 18590783
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

武田 裕  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (70381837)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三島 晃  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00254277)
大手 信之  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (10185332)
浅野 実樹  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (20275134)
土肥 靖明  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40305529)
水野 寛太郎  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (60264719)
福富 達也  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (50336674)
Keywords成人先天性心疾患 / ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド / 心-腎連関 / 酸化ストレス / エンドセリン / 心不全 / バイオピリン
Research Abstract

倫理委員会において本研究は承認された。この間、近年の循環器領域における進歩を考慮して、ネオプテリン・8-OHDG・L-FABPなどを追加計測することとした。倫理委員会の承認が18年秋にずれ込んだこともあり、具体的な患者組み入れは平成18年10月中旬からとなり、この遅れのために平成18年度は12名の患者からサンプルを採取できたに過ぎないが、すでに貴重な資料が収集した。その内訳を以下に要約すると、(1)血漿脳性ナトリウム利尿ペプチド濃度(BNP)は、尿中バイオピリン/クレアチニン比(UBCR)と非常に強い相関を示し(BNP=-1357.2×UBCR+132.4;p=0.022,R=0.649)、心機能障害と酸化ストレスが成人先天性心疾患においてきわめて強く相関していることが明らかとなった。また、(2)成人先天性心疾患では腎障害が合併する確率が高いことが知られているが、近位尿細管障害の指標となる尿中L-FABP・クレアチニン比(ULFCR)は、血中のエンドセリン-1(ET1)濃度と強い相関を示し、成人先天性心疾患に伴う腎症の発症に血中のエンドセリン-1が関連する可能性が示唆された(ULFCR=-0.279×ET-1+0.595;p=0.031,R=0.620)。しかし、この両者とも研究前の予想とは異なっていた。というのは、従来循環器疾患では酸化ストレスマーカーであるUBCRはBNPと正の相関を示し、腎疾患ではET-1が増加するにつれて腎障害が顕著であると考えられていたが、本研究によれば成人先天性心疾患ではそれと逆のきわめて強い関係が見られた。その意味するところは今後の研究を待たねばならないが、成人先天性心疾患では、酸化ストレスの関与も心腎連関のあり方も従来の心疾患とは異なる可能性が強く示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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