2007 Fiscal Year Annual Research Report
イオンチャンネル再生療法による心不全制御の実験的研究
Project/Area Number |
18590788
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
庭野 慎一 Kitasato University, 医学部, 准教授 (70282978)
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Keywords | 心筋炎 / 電気的リモデリング / 酸化ストレス / イオンチャネル |
Research Abstract |
自己免疫性心筋炎ラットにおいて、急性期14-21日において、一過性外向きカリウムチャネルのmRNAおよび蛋白発現が低下しており、また心室筋の単相性活動電位持続時間が延長していることから、心筋炎の発症に伴って活動電位の延長が生じていること、ならびにItoの発現低下がその要因であろう事が推定された。この急性期変化に先立つ10-11日(超急性期)には、組織内に酸化ストレスの増加を認め(Herxanoyl-Lysine stain)、抗酸化剤であるN-acetyl systainまたはnicaravenが心筋発症と活動電位変化を抑制することが確認された。これはROS活性が炎症と電気的リモデリングの進行に関与していることを示唆し、また活動電位を短縮させる介入期としては、心筋炎発症が明らかとなる急性期ではなく、むしろ超急性期が適していることを示唆するものと考えられた。 Ito遺伝子導入のため、Kv4.2およびKchi P2遺伝子導入用のプラスミドを作成した。同プラスミドのtransfectにより、NIH3T3細胞での両遺伝子発現を確認した。また、Oocyteへのtransfectにより、電位負荷時の膜電流の発現を確認した。このIto遺伝子を、Gene-gunによってLewis-ratの心室筋へ打ち込む実験を行ったが、遺伝子の発現量が十分ではなく、活動電位を変化させるには至らなかった。遺伝子導入の方法としては、Gene-gun以外に、GeneをtransfectしたBIH3T3細胞を打ち込む等、別の方法論を考慮する必要が考えられた。
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Research Products
(4 results)