2006 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄間葉系幹細胞を用いた血管新生療法とその臨床応用:間葉系幹細胞バンク化の検討
Project/Area Number |
18590815
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
東 幸仁 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (40346490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉栖 正生 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (20282626)
加藤 幸夫 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (10112062)
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Keywords | 血管新生 / 骨髄間葉系幹細胞 / 細胞バンク / 血管内皮機能 / 閉塞性動脈硬化症 / ビュルガー病 |
Research Abstract |
重症虚血性末梢血管疾患に対する自家骨骨髄単核球細胞移植の有用性は明らかであるが、実施に際し大量の骨髄採取を必要とするため採取時に全身麻酔あるいは腰椎麻酔を必要としてきた。患者負担軽減のため少量の骨髄液を採取して血管内皮細胞に分化すると考えられる骨髄間葉系幹細胞を取り出し培養増殖し、かかる細胞をバンク化して移植に用いる試みを行っている。 ラットおよびラビット下肢虚血モデルにおいて問葉系幹細胞移植により血管新生を来すことを証明し、新生血管およびその末梢組織の血管内皮機能を測定した。血管内皮機能が傷害されたモデルにおいて、骨髄幹細胞移植および間葉系幹細胞移植による血管新生療法を施行し、血管新生が良好に発現し、また発現された新生血管およびその末梢組織血管における血管内皮機能の改善を確認した(投稿中)。 非常に効果的で安全な骨髄問葉系幹細胞増殖法を確立しており、同時に、実用化に向け自動培養増殖装置を開発し稼動させている。5mL程度の骨髄採取であれば、約2週間で一般的に必要とされる10^9個の細胞に急速増殖可能なことをヒト骨髄問葉系幹細胞においても確認した。臨床応用に向け準備中である。
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[Journal Article] Effects of acute administration of caffeine on vascular function.2006
Author(s)
Umemura T, Ueda K, Nishioka K, Hidaka T, Takemoto H, Nakamura S, Jitsuki D, Soga J, Goto C, Chayama K, Yoshizumi M, Higashi Y.
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Journal Title
Am J Cardiol. 98
Pages: 1538-1541
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[Journal Article] Tetrahydrobiopterin improves aging-related impairment of endothelium-dependent vasodilation through increase in nitric oxide production and decrease in reactive oxygen species.2006
Author(s)
Higashi Y, Sasaki S, Nakagawa K, Kumura M, Noma K, Hara K, Jitsuki D, Goto C, Oshima T, Chayama K, Yoshizumi M.
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Journal Title
Atherosclerosis. 186
Pages: 390-395
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