Research Abstract |
慢性閉塞性肺疾患の発症機序と体格に関する研究を遂行するため,昨年度に引き続き,データ蓄積中である。すなわち,滋賀医科大学倫理委員会での承認後(2006年9月22日,承認番号18-60),滋賀医科大学医学部附属病院受診中のものに対して,研究内容を充分に説明し,インフォームドコンセントを取得した上で,肺機能検査,血液の採取,CTの撮像などを行い,引き続き,データを蓄積している。血液は,全血よりゲノム遺伝子を抽出し,血清の分離を行った後に,超低温フリーザーに保存している。これらサンプルの保存にあたっては,連結可能匿名化を行っている。また、肺機能検査結果についても,結果をデータベース化し,連結可能匿名化を行った上で,保存している。画像データに関しては,DICOMファイルの形でCTよりデータ抽出を行い,ヘッダーファイルに保存されている個人情報を,あらたに開発した専用ソフトを用いて連結可能匿名化した後,ネットワークより切り離された保存媒体にて保存を行っている。一方,3次元的に画像解析を行うCT解析用ソフトウエアの開発を昨年度に引き続き行っている。その成果の一部は国際学会(SPIE Medical Imaging2008)等で発表した。遺伝子解析に関しては,一定数のサンプルが集まった時点で,まとめて遺伝子解析を行う予定である。
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